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 欧州化学物質庁、飲料水と接触する素材に安全に用いることができる物質リストを作成へ

発表日:2020.01.14


  欧州化学物質庁(ECHA)は、予定される飲料水指令改正へ向け、水道管や蛇口など飲料水と接触する製品の素材として安全に使用できる化学物質のポジティブリスト作成に着手した。リストは、EU加盟各国の現行リストに基づいて作成され、約1500物質を登載、2024年に欧州委員会で採択の予定である。これにより、加盟国ごとに異なっていた基準はEU全体で調和化され、飲料水の安全性が向上するとともに、加盟国ごとの手続が不要になるため企業活動とEU市場機能が円滑化する。ECHAはリスト公表後15年以内に登載物質すべてを再評価する。再評価は、有害特性や潜在リスク評価の質等に基づいて優先度をつけ順次行う。各物質はリストへの登載期限を定められ、この期限が再評価の時期となる。引き続きリスト登載を希望する企業は、再評価申請をしなければならない。新規物質を追加する場合も申請が必要である。加盟国も飲料水基準の変更等に際して、ECHAに対し物質のリストからの削除や更新を要請することができる。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) ニュース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード 化学物質 | 欧州委員会 | 欧州化学物質庁 | 飲料水 | EU加盟国 | 飲料水指令改正 | ポジティブリスト | 有害特性 | 潜在リスク評価 | 飲料水基準
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