気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、第6次評価報告書(AR6)を構成する報告書の一つ、第1作業部会報告書の2次草案について政府/専門家査読を開始した。査読は2020年3月2日から4月26日まで実施される。関心ある専門家は2020年4月19日23時59分(中央ヨーロッパ標準時)までにウェブ上で登録し、期間中に、報告書の構成と統一性に関する意見、図版や表による説明の改善提案、補足的な論文、修正意見等を提出できる。第1作業部会報告書「気候変動2021-自然科学的根拠」は、大規模気候変動、気候プロセスと気候フィードバック、地域的な気候情報の3課題を柱に構成、地域的な気候情報の評価と第2、第3作業部会との関連性に重点が置かれ、政策担当者に向け重要な最新の知見を分かりやすく提示するものとなる。報告書作成スケジュールは順調に進んでおり、2021年4月に完成の予定である。1次査読に参加した専門家は、2次査読に際しても意見を求められる。