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 国立科学財団、北極海のカナダ海盆の広い範囲で二酸化炭素レベルが上昇と報告

発表日:2020.07.02


  国立科学財団(NSF)によると、気候変動によって北極の氷が溶け、北極海で露出される海面が広がっていることから北極海の海水中の二酸化炭素(CO2)が増加する可能性が長年懸念されていたが、国際的な研究チームの調査で、北極海のカナダ海盆の広い範囲でCO2レベルが上昇していることが明らかになった。しかし、一部の地域ではCO2レベルの上昇が緩やかになっており、CO2の生物学的な取り込みなどで上昇を打ち消していることが示唆されている。北極圏のCO2データについては、1994年までの散発的で不定期な航海で得られたものと、2012年以降に大型砕氷船を使って科学者たちが収集した高品質なものがあり、今回の研究ではその両者のデータを組み合わせている。同財団は、大型砕氷船を使って調査を行うこのプロジェクトを2023年まで継続するための助成を行う。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード 二酸化炭素 | 気候変動 | 北極海 | 北極 | 国立科学財団 | カナダ海盆 | 大型砕氷船
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