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 アメリカ航空宇宙局、世界規模の調査により氷河湖が急激に成長していると報告

発表日:2020.08.31


  アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、30年間にわたるランドサット衛星のデータを用いて氷河湖に関する史上最大規模の研究を行った結果、気候変動による氷河の融解と後退に伴って、世界の氷河湖の容積が1990年から約50%増加したことが明らかになった。現在の氷河湖の総水量は約156立方キロメートルであり、エリー湖の約3分の1の水量に相当すると推定された。同研究では衛星から得られた25万枚以上の画像を分析し、南極を除く全世界の氷河地域を調べた。氷河が溶けて氷河湖に蓄えられた水は、海面上昇への寄与は比較的小さいが、氷河湖決壊洪水(GLOF)によって下流に大きな影響を与える可能性があり、過去100年間で何千人もの死者を出し、村落やインフラ等の破壊を引き起こしてきた。現在は、国連等の組織が氷河湖の監視を行い、リスクを軽減するために排水路を作って湖の水位を下げる対策を実施している。

情報源 アメリカ航空宇宙局(NASA)プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ航空宇宙局(NASA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 国連 | 気候変動 | 南極 | 氷河 | 融解 | アメリカ航空宇宙局 | エリー湖 | 氷河湖 | 氷河湖決壊洪水 | ランドサット衛星
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