欧州環境庁(EEA)と、国連環境計画(UNEP)の地中海行動計画(MAP)が発表した共同報告書によると、よりクリーンな地中海を実現するには、適切な政策の実施、および環境データと情報の充実が必要であり、廃棄物や、海洋ごみ、廃水は、この地域にとって依然として重要な課題となっている。同報告書は、これまでの活動で達成された進捗状況と今後の課題を評価したもので、現在の対策は、増加する環境問題に対応する上で効果的であるが、その規模は環境状態を改善するには十分ではないと指摘した。地中海南岸のいくつかの国では、比較的コストのかかるリサイクルが廃棄物の増加に追いついていない他、都市部に住む570万人と、農村部に住む1,060万人は、未だに安全な衛生設備を利用できていない。また、有害廃棄物の処理および処分のための適切な資金調達や技術力向上も急がれている。この地域の政策は複雑で不均一なため、環境問題に総合的に対処することが困難となっていることが大きな課題となっている。
情報源 | 欧州環境庁(EEA)ニュース 共同報告書Towards a cleaner Mediterranean Sea: a decade of progress |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | ごみ・リサイクル 水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | リサイクル | 廃水 | 国連環境計画 | 欧州環境庁 | 廃棄物 | 地中海 | 環境問題 | 環境データ | 海洋ごみ | 地中海行動計画 |
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