チベット高原研究所(ITP)の研究者が、ブラックカーボン(すす)がチベットの氷河の融解に影響を及ぼしているとする研究成果をまとめ、米国科学アカデミー紀要に発表した。中国科学院の地球環境研究所、寒区旱区環境与工程研究所及び米国航空宇宙局(NASA)と協力して、チベット高原の幅広いエリアでアイスコアを採取し、その中に含まれるブラックカーボンの組成を分析したところ、1950年代以降、時期や場所によって様々なバリエーションがあることが明らかになり、ブラックカーボンの降下により、チベット高原の氷河の融解が進んでいることが示唆された。エアロゾルの排出が世界の環境や気候に影響を及ぼしているのではないかという懸念が高まる中、今回の研究はヒマラヤ地方でのブラックカーボンの組成を解明するのに成功したと言える。研究者らは、チベット高原で氷河の融解が進んでいることに目を向けるよう呼び掛けている。
情報源 | 中国科学院(CAS) プレスリリース |
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国・地域 | 中国 |
機関 | 中国科学院(CAS) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | エアロゾル | 中国科学院 | CAS | 氷河 | NASA | 融解 | チベット | ブラックカーボン | すす |
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