世界資源研究所(WRI)は、2019年だけで270万ヘクタールの森林を失ったブラジルでの森林再生の状況を紹介した。ブラジルは中南米で初めて森林の再生をパリ協定の約束に盛り込み、2030年までに1,200万ヘクタールの森林を再生するという目標に向けて取り組んでおり、何千人もの農民、起業家、NGO、そして企業が、失われた森林や劣化した農場を再生している。ブラジルでの森林再生の取り組み状況として、火災防止等で修復プロセスを助けたり、樹木やその他の植生が自然に戻るのに任せたりする自然再生(約1,100万ヘクタール)、木材やパルプなどの林業製品を得るための植林による森林再生(960万ヘクタール以上)、水資源や炭素貯留などの生態系サービスを向上させる目的で人々が積極的に復元に関わる森林再生プロジェクト(約7万9,000ヘクタール)、の3つを紹介した。