アメリカ国立科学財団(NSF)が資金提供したフランス領ポリネシアのモーレア島のサンゴ礁長期生態研究サイトでの研究は、遺伝的に多様な海の無脊椎動物の海洋温暖化に対する反応に違いがあることを発見し、サンゴ礁の長期的な健全性に影響を与えていることを明らかにした。同研究では、ほとんど同じように見えるサンゴを区別し、熱ストレスに耐性のある種を理解するために、分子遺伝学的手法が用いられた。当初は、大きなコロニーほど白化しやすいと考えられていたが、サンゴの組織標本を調査したところ、大きさではなく、ある遺伝子系統が最も影響を受けやすいと分かった。「隠蔽種」と呼ばれる、形態的に識別できない種の違いを認識できるようになれば、サンゴ礁が環境の変化に直面しても復元力を維持する新たな方法の理解に役立つ。同研究は、海洋生態学を理解する上での分子遺伝学の重要性を示すものであり、このような研究は、モーレア島のサンゴ礁生態系の見方を根本的に変えるものである。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | アメリカ国立科学財団 | サンゴ礁 | 白化 | サンゴ礁生態系 | 隠蔽種 | モーレア島 | 熱ストレス耐性 | 分子遺伝学的手法 |
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