国際連合は、現在の傾向が続き、温室効果ガス(GHG)排出の削減に失敗すれば、世界のほぼすべてのサンゴ礁で深刻な白化現象が毎年発生するようになると報告した。新しい気候変動予測に基づきサンゴへの影響を調べたところ、最初に台湾とタークス・カイコス諸島のサンゴ礁が毎年白化現象に見舞われるようになり、バーレーン沖、チリ、仏領ポリネシアがそれに続くという。ソルハイム国連環境計画(UNEP)事務局長は、この予測によりサンゴ礁保護の優先順位がわかり、手遅れにならないうちに行動することができると期待する。2014~2016年にかけて、世界では白化現象の最長記録が更新され、オーストラリアのグレートバリアリーフではサンゴの90%が白化し、20%が死滅したという。サンゴ礁は白化現象の後の再生に最低でも5年を必要としており、毎年白化現象が起こるとサンゴが死滅し、サンゴ礁が支える生態系がかく乱されるとみられる。しかし、各国政府がパリ協定で約束したGHG排出削減を実行すれば、海の温暖化が遅くなり、サンゴが適応するための猶予期間が11年間延びるという。
情報源 | 国際連合 プレスリリース 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際連合 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 気候変動 | 温室効果ガス | サンゴ礁 | 国連環境計画 | UNEP | 白化 | 排出削減 | 環境影響 | GHG | 国際連合 |
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