アメリカのナショナル・モニュメントに指定されている北西ハワイ諸島(NWHI)のサンゴ礁に、人間活動が及ぼす影響を明らかにした研究成果が発表された。これは、国立生態分析統合センター(NCEAS)のキンバリー氏とハルパーン氏が「Coral Reefs」誌に掲載したもので、危機的な状況にあるサンゴ礁生態系への脅威を効果的に管理する方法を示した。二人はNWHIについて、人間活動の累積的な影響を示す地図を作成。この地図は、海洋の状況を総合的に見えるようにするだけでなく、海洋の利用をゾーニングするのにも役立つ。また、両氏は侵入種、底引き漁、ロブスター漁、船舶汚染等NWHIに特有の14項目の危機や、人間活動による気候変動の影響(海洋酸性化、サンゴ礁の白化、海面上昇等)について調査。中でも、水温の上昇によって、病気に係るサンゴの割合が増加していることが、最も重大な影響であることが分かった。地図を更新することで、管理計画が影響を減らせたか、効果を測定することもできるという。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 生態系 | 気候変動 | アメリカ国立科学財団 | NSF | サンゴ礁 | 海面上昇 | 白化 | 酸性化 | 水温 | ハワイ |
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