アメリカ国立科学財団、夜間照明の影響によって多数の昆虫が夜の都市上空を飛び回っていると報告

発表日:2021.04.15

アメリカ国立科学財団(NSF)が助成した研究によって、夜間照明が動物の行動や健康に重要な影響を及ぼしていることが分かった。同研究において、2019年6月と7月の気象監視レーダーデータを分析したところ、ラスベガス市街地のように照明で明るくなった上空に、最も多い時間帯で約4,500万匹のバッタが飛翔していた。また、夕暮れ時には、照明がある都市部に向かってバッタが移動するという、毎日のサイクルも確認された。夜間照明が大規模なスケールで昆虫に与える影響は、これまで定量的に記録されておらず、今回の研究は新しい取り組みであった。人工光が昆虫の個体群に与える影響を理解することは環境への人為的な影響を理解するには重要である。同研究によって得られる知見は、多様な昆虫の保護や害虫の管理などに役立つ。夜間照明の普及によって、目に見えない様々な影響が生じている可能性があり、都市の上空を飛ぶバッタは、生態系に与える影響の氷山の一角を示しているに過ぎないと思われる。

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