アメリカ航空宇宙局(NASA)は、同機関の地球観測衛星によってサメやその他海洋生物の生息する海に関する重要な情報を収集していることを紹介した。NASAの衛星は海面高度の測定、海流の追跡、海洋生物の生息状況の監視、有害藻類の発生といった水質変化の監視などにも活用されており、取得された海洋データは保護団体や研究者、アメリカ海洋大気庁(NOAA)などのパートナーと共有している。また、NASAはこうしたデータなどを用いて、1)サメやその他海洋生物の移動追跡、2)海洋における食物連鎖などによる物質循環の研究、3)ハッブル望遠鏡の星図作成アルゴリズムを応用したジンベイザメの追跡モニタリング、4)海面上昇と気候パターンの変化の測定、5)海を研究するための新しい衛星ミッションの計画、といった海洋生物の保護などに貢献する活動を実施している。