ケニヤのナイロビで、2010年3月3~5日まで、京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM)をテーマにしたフォーラムが開催される。これは、CDMの普及を目指すナイロビフレームワークに参加している国際機関(国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、世界銀行など)と、国際排出量取引協会(IETA)によるもので、アフリカ諸国のCDM担当者、プロジェクト開発者、クレジットの購入者など500名以上が参加する。現在、登録されているCDMプロジェクトは2040件余りに上るが、アフリカ諸国が占める割合は2%以下に留まる。今回の会議では、アフリカにおけるCDMのメリットに焦点を当て、農林業や土地利用といった分野での新たなチャンス、森林減少・森林劣化による排出量の削減(REDD)、再生可能エネルギー、アフリカに適したCDM事業の方法論やプログラム、CDM関係者の能力向上といったトピックが取り上げられる。