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 国連環境計画、気温上昇を2℃以内に抑えるには、一層の温室効果ガスの削減が必要と発表

発表日:2010.02.23


  国連環境計画(UNEP)は、世界的な気温の上昇を2℃以内に抑制するためには、さらに温室効果ガスの削減が必要だとする研究結果を発表した。これは、ポツダム気候影響研究所等9つの研究所のモデル計算をもとに、UNEPがとりまとめた報告書によるもの。この研究では、コペンハーゲン協定に基づいて、気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局に提出された、先進国・途上国60ヶ国の排出削減に関する約束を分析した。地球全体の温室効果ガス排出量は、2020年にCO2換算で48.8~51.2ギガトンに達すると予想されるが、気温の上昇を2℃以内に抑えるためには、排出量を40~48.3ギガトンに抑制しなければならない。また、排出量のピークを2015~2021年の間に持ってくる必要があるという。さらに、2020~2050年にかけては、世界的な排出量を48~72%削減することが必要になる。これらの取り組みで、気温上昇を2℃以内に抑制する成功率は50%程度だという。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 温室効果ガス | 気候変動枠組条約 | 国連環境計画 | UNEP | 気候モデル | 排出量 | 削減目標 | 気温上昇
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