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 国際エネルギー機関、欧州がロシアからの天然ガス輸入を大幅に削減するための計画を提示

発表日:2022.03.03


  国際エネルギー機関(IEA)は、欧州グリーンディールを考慮しつつ、1年以内にロシアの天然ガス供給への依存を3分の1以上削減する計画を提示した。欧州のロシア産天然ガスへの依存は同国のウクライナ侵攻によって浮き彫りにされ、2021年、欧州連合(EU)はロシアから1,550億立方メートルの天然ガスを輸入し、EUのガス輸入量の約45%、総ガス消費量の40%近くを占めた。同機関は、ロシア以外の供給源からのガス供給を最大化する、太陽光や風力の展開を加速する、家庭や企業でエネルギー効率対策を強化する、などの行動を推奨し、これらの措置を講じることで、EUのロシア産ガス輸入量を1年以内に500億立方メートル以上削減することができると試算した。代替パイプラインや液化天然ガス(LNG)の輸出国などとの国際的な協力関係の強化、政府、産業界などとのコミュニケーションも不可欠な要素である。同機関は世界をリードするエネルギー当局として、安全で持続可能なエネルギーの未来を確保するため、世界の中心的な役割を担っていく。

情報源 国際エネルギー機関(IEA)プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 風力発電 | ウクライナ | 天然ガス | 国際エネルギー機関 | エネルギー効率 | ロシア | 太陽光 | 液化天然ガス | 欧州連合 | 欧州グリーンディール
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