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 中国科学院、人為的地球温暖化が海洋熱波の発生を増加させると報告

発表日:2023.02.17


  中国科学院(CAS)海洋研究所の研究チームは、人為的な気候変動が海洋熱波(MHW)の発生確率に影響を与えているとの研究結果を発表した。2021年7月、前例のないMHWが北西太平洋に襲来し、日本海とオホーツク海の一部の沿岸域で4℃を超える海面水温偏差が発生した。この現象を契機に、沿岸水域で有害藻類が広範囲に発生し、海洋生態系や沿岸漁業に深刻な影響を与えた。同研究チームは、観測データと、人為的影響の有無に基づくシミュレーションを含む「第6期結合モデル相互比較プロジェクト(CMIP6)」の気候モデルを結合し、分析した。分析の結果、人為的な気候変動が、MWHの発生確率に大きな影響を与えることが判明した。大気の気象パターンやエルニーニョ南方振動も影響するが、影響力は人為的影響よりも弱い。今後地球温暖化が進めば、より頻繁にMWHが発生することが予想される。

情報源 中国科学院(CAS) ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 中国科学院 | 有害藻類 | 日本海 | オホーツク海 | 海面水温偏差 | 海洋熱波 | CMIP6 | 発生確率 | エルニーニョ南方振動
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