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 中国科学院、海洋熱波に関する研究結果を公表

発表日:2022.05.20


  中国科学院(CAS)は、地球温暖化により、海洋熱波(MHW)がより頻繁に、より激しくなるとの研究結果を公表した。同院大気物理学研究所(IAP)の研究者は、リアルタイムで更新された高解像度の世界のMHWのデータセットを分析し、海洋熱波の内容、特性などの研究を行った。MHWは過去20年間にほとんどの海洋地域で、より頻繁に発生している。研究者らはまず、このデータセットの信頼性を分析し、同データセットが異常な暖流を正確に検出でき、MHWのさまざまな属性を分析するために使用できることを実証した。さらに、世界のほとんどの海域で数十年にわたりMHWの発生頻度が直線的に増加していることも確認した。また、世界で最も生産性の高い4つの漁場におけるMHWの変化についても調査し、3つの漁場での、ここ数十年の顕著な増加傾向を確認した。同データセットは、気候学者が海洋の異常現象の季節的・数十年単位の変化を研究し、過去40年間の地球温暖化が海洋表層に与えた影響を調査するのに役立つ。

情報源 中国科学院(CAS) ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境 水・土壌環境
キーワード 地球温暖化 | 中国科学院 | 熱波 | 海洋表層 | 海洋熱波 | 漁場 | MHW | 気候学者 | 海洋の異常現象
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