アメリカ環境保護庁(EPA)は、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の使用を削減するという国内および国際的な目標を支援する、いくつかの執行措置を発表した。同措置には、HFCの輸入に関する規制も含まれる。HFCは一般的に冷凍・空調機器に使用されており、大気中に放出されたHFCは、二酸化炭素の数千倍もの影響を気候に与える可能性がある。同国では、大気浄化法の温室効果ガス報告プログラムに違反して輸入量を報告しなかったHFC輸入業者が、275,000ドルの罰金を科せられるなどの措置がとられた。また、同庁と米国税関・国境警備局を含む連邦組織間タスクフォースは、規定量以上の違法なHFCの輸入を阻止した。同国は超党派のAIM法の下、モントリオール議定書キガリ改正で定められた国際的なHFCの段階的削減計画に沿って、2036年までにHFCの生産と消費を85%削減することに合意した。HFCの段階的削減に向けた世界的な取り組みにより、2100年までに最大0.5℃の地球温暖化を回避できると期待されている。