イギリス人が好むラム肉入り調理済みカレーのカーボンフットプリントは、1年分を合計すると、自動車で世界5500周分、距離にして1億4000万マイルの走行に相当するという研究成果が公表された。この数値は、マンチェスター大学の工業活動ライフサイクルカーボン計算(CCaLC)プロジェクトの一環として新たに開発された、カーボンフットプリント計算ツールを使って算出したもので、調理済みカレーの1人当たりCO2換算量は、ライフサイクル全体で4.3kgであることが明らかになった。このうち65%は原材料に由来し、他に製造が14%、包装が4%、輸送は2%と少ないが、小売店での冷蔵保管は16%を占める。ただし、同じラムカレーでも家庭で調理された場合のカーボンフットプリントは20%少なく、これは小売店での冷蔵分が省かれるためだという。この計算ツールは食品以外の製品にも利用可能で、ポリ塩化ビニル用のツールはCCaLCのウェブサイトで無料公開されている。煩雑なカーボンフットプリント計算にこのツールを導入することで、気候変動への人間活動の影響についての理解が深まることが期待されるという。
情報源 | イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス自然環境研究会議(NERC) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | ライフサイクル | 気候変動 | イギリス自然環境研究会議 | NERC | マンチェスター大学 | カーボンフットプリント | カレー |
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