イギリスで、様々な宇宙技術がもつ可能性を環境研究へ活用する新たな機関「国立地球観測センター(NCEO)」が設立された。このセンターでは、環境の変化に関する理解や予測を改善するため、イギリスの人工衛星や欧州宇宙機関(ESA)のプログラムによる観測データと、地上センサーや地球システムモデル等のデータを組み合わせて活用していく。同センターは、ESAの次期地球探査ミッション(現在、最終選考段階)の3つの任務のうちの2つ、すなわち(1)森林バイオマスの地球規模の分布状況の把握、(2)高度5~25kmにおける大気組成の制御プロセスの評価、の立案について主要な役割を担う。また、気候変動や海面変化、洪水、森林減少、炭素循環、地震等に関するプロジェクトにも取り組んでいく。NCEO所長のオニール教授は、センターの設立に当たって、「宇宙からの地球観測が、これまでになく重要になっており、これは胸躍るような旅の始まりだ。地球の健康状況を観測し、管理する重要なツールになる」と期待を寄せている。
情報源 | イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス自然環境研究会議(NERC) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 人工衛星 | 気候変動 | バイオマス | イギリス自然環境研究会議 | NERC | 国立地球観測センター | NCEO | センサー | ESA | 大気組成 |
関連ニュース |
|