2010年6月7日からブリュッセルで「輸送研究アリーナ(TRA)」が開催され、EUが資金を提供するさまざまな輸送研究プロジェクトが紹介されている。TRAは、「陸上輸送の未来」をテーマに2年に1回開かれるもので、陸上輸送や都市交通の分野の研究者や企業、政策立案者を対象に、展示や会議を通じて、環境配慮型の最新輸送技術の動向が示されている。今回紹介されているプロジェクトには、Hi-CEPS(量産可能で、運転しやすく安価なハイブリッド車を開発)、EBSF(マイカーからバスへの輸送手段変更をめざし、クリーンな新技術や効率的なインフラを研究)、EasyWay(欧州域内を走るドライバー向けに、リアルタイムの交通情報と管理サービスを提供するスマートテクノロジーを開発)、CIVITAS(欧州の約60の都市が参加し、環境保全型の輸送の経験を共有)、ROADIDEA(天候と交通データを組み合わせたアプリケーション等を開発)、EURIDICE(輸送貨物のデータを共有し、輸送の効率化を実現するシステムを開発)などがある。