アメリカ国立科学財団(NSF)は、フロリダ州立大学の国立強磁場研究所(FSU NHMFL)が進めている、超強磁場を用いた高性能質量分析装置の導入計画に、新たに1750万ドルを資金提供すると発表した。この装置は、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析装置(FT-ICR MS)と呼ばれるもので、タンパク質等の生体分子を高精度で解像、同定、計算できることから、生物、環境、再生可能エネルギー等の分野の研究に適用できるという。解像度が高いため、従来のように同定用にタンパク質を切断する必要がなく、細胞の一生におけるタンパク質の挙動を観察できるほか、原油等の化石燃料を構成するさまざまな分子を同定できることから、藻類などの微生物からあらたな合成燃料を「育てる」ことも可能になるという。同装置は、国内外の研究者が共同利用できる予定であり、NSFは、同装置の導入が、アメリカ再生再投資法の資金のもとで実現した革新的な事例になるとして期待している。
情報源 | アメリカ国立科学財団 (NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団 (NSF) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 微生物 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 質量分析 | タンパク質 | 分子 | フロリダ州立大学 | 強磁場 | アメリカ再生再投資法 |
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