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 国連環境計画、メタンハイドレートの経済・環境両側面の総合評価を実施へ

発表日:2010.08.23


  世界的なエネルギー需要の増大と新たな天然ガス資源開発への要求の高まりを受け、国連環境計画(UNEP)の地球資源情報データベース(GRID)アーレンダール・センター(ノルウェー)は、メタンハイドレートに関する科学知識と技術開発状況を総合評価する取り組み「メタンガスハイドレートに関する世界展望」に着手した。メタンハイドレートは、メタンガス分子と水分子が高圧・低温の条件下で結合して生成される氷状の物質。北極圏の永久凍土層の下や一定条件下の海洋地層中に存在しており、気候変動を助長する環境影響が懸念される一方、燃える氷としてエネルギー供給の面でも注目されている。世界的埋蔵量は約2京2000兆立方メートルに上ると推定されるが、回収可能な量はこのうちわずかと見られている。今回の取り組みは、この非在来型エネルギー資源の開発に伴う環境と社会への影響、および資源としての評価を総合的に示すもので、今後、政府当局者や業界の意思決定のための指針となることが期待される。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | エネルギー | 天然ガス | メタン | 国連環境計画 | UNEP | 永久凍土 | GRID | メタンハイドレート | 海底
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