アメリカ農務省とエネルギー省は、バイオエネルギーに適した植物を開発する遺伝育種研究への助成として、2010年度は新プロジェクト9件に総額890万ドルを支出すると公表した。この研究助成は、エネルギー源の多様化と、輸入原油への依存度の低下に向けて新エネルギー技術開発を進めるオバマ政権の方針に沿って、バイオマス・ゲノミクスの基礎研究を中心に、エネルギー省・農務省が共同で進めているもので、特に非食用植物のバイオエネルギー原料化を目指している。新たに注目されているのは樹木など多年生の非食用植物。これらは、食用作物ほど集約的な生産プロセスを必要とせず、食用作物に適した肥沃な土地を奪うこともない。新たに助成を受ける9件のプロジェクトは、費用効果が高く持続可能なバイオ燃料とするため、植物の基礎的なプロセス解明に努めるという。両省長官は、この研究支援により、国内バイオ産業の発展を促し、雇用を創出し、アメリカの農業を豊かにしつつ、気候変動をくいとめ、アメリカの海外依存を減らしていくことができると述べた。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | バイオ燃料 | アメリカエネルギー省 | DOE | バイオマス | 植物 | アメリカ農務省 | 非食用 | バイオエネルギー | 多年生 | 遺伝育種 |
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