カナダ政府とカナダのマニトバ州は、2010年9月13日、ウィニペグ湖の浄化協力に関する覚書を交わした。ウィニペグ湖は、カナダ中央部のマニトバ州にある、世界で10番目、カナダで6番目に大きい淡水湖だが、過剰な栄養分が流入して水質が悪化し、富栄養化と藻類の大発生が起きている。ウィニペグ湖の流域は国や州をまたいで広域に及ぶことから、カナダ環境省のプレンティス大臣と、マニトバ州のメルニク水管理大臣はともに、このような重要な水資源の管理は、流域が「共同して責任を負うべきもの」だとしている。これまで、マニトバ州は「ウィニペグ湖行動計画」、カナダ環境省は「ウィニペグ湖流域イニシアチブ」を通じ、それぞれウィニペグ湖の浄化のための多額の投資を行ってきたが、今回の覚書により、ウィニペグ湖とその流域の持続可能性と健全性の確保に向けた、国とマニトバ州の間の長期的な協力体制の基礎が築かれることになった。両政府は、清浄で信頼できる安全な水の確保と、健全な水資源の保護・改善に、今後も共同で取り組むとしている。