生物多様性条約事務局は、5日間にわたり名古屋市で開かれていたバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書第5回締約国会議(COP-MOP5)が、「責任と救済に関する名古屋・クアラルンプール補足議定書」を2010年10月15日に採択したと発表した。この補足議定書は、遺伝子組み換え生物(LMO)によって生物多様性に損害が生じた場合の責任と救済に関して国際ルールと手続きを定めるもので、6年の交渉の末に誕生した。事前会合(フレンズ会合)で共同議長を務めたルネ・ルフェーブル氏は「国際生物多様性年にこの補足議定書が採択されたことは、他の多国間環境協定交渉の牽引力になる」と期待を表明。ジョグラフCBD事務局長も「歴史的な成果」だと喜びを語った。この議定書は2011年3月7日より2012年3月6日までニューヨークの国連本部で署名を受け付け、40番目の締約国が批准してから90日後に発効する。今回の会議ではこの他、議定書実施のための10年戦略計画やLMOに対する公衆の啓発・教育・参加に関する作業計画等、17の決議が採択された。
情報源 | 生物多様性条約事務局(CBD) プレスリリース(pdf) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 生物多様性条約事務局(CBD) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性条約 | CBD | カルタヘナ議定書 | 国際生物多様性年 | 名古屋 | 遺伝子組み換え生物 | LMO | 名古屋・クアラルンプール補足議定書 | COP-MOP5 |
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