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 イギリス気象庁、複数の気候指標をもとに、温暖化を科学的に証明と発表

発表日:2010.11.26


  イギリス気象庁は、気候変動の長期・短期の傾向を分析した結果、人為的な要因によって地球温暖化が進行していることをデータは示しており、特に過去1年の記録はそれを証明していると発表した。過去10年間、気温上昇率のペースは減速し、一方で海氷面積の消失は加速している。この矛盾を説明するため、イギリス気象庁は、世界の20以上の研究所の研究成果による、気温をはじめとする様々な気候指標を分析した。各指標は、衛星、気球(ラジオゾンデ)、測候所、測候船などから得られた多数のデータに基づく。これらの指標によると、気温だけでなく湿度や海水温も上昇し、海面上昇や北極圏の海氷縮小などが見られることから、明らかに世界は温暖化傾向にあるという。また、過去10年間に気温上昇率が減少した要因としては、気候の自然変動とともに、成層圏の水蒸気の変化、太陽活動の変動、アジア起源のエアロゾル増加などが考えられるほか、海水面温度の測定法の変更や、北極での大幅な気温上昇が十分観測されていないことなども、過小な数値となった要因と考えられるという。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 温室効果ガス | 海面上昇 | イギリス気象庁 | 海水温 | 北極 | 海氷 | 気象観測 | 水蒸気 | 気候指標
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