アメリカ環境保護庁(EPA)と保健社会福祉省(HHS)は、フッ素に関する新しい科学的評価に基づき、水道水へのフッ素添加について、虫歯を予防しつつ過剰摂取とならない適正濃度を提案すると発表した。水道水へのフッ素添加は虫歯予防の重要な手段であり、アメリカでは1940年代に始まり、過去数十年間に虫歯が大きく減少した要因のひとつとなっている。現在、HHSは水道水のフッ素の適正濃度を0.7~1.2ppmとしている。しかし、フッ素の虫歯予防効果や、歯の形成期(8歳以下)にフッ素を過剰摂取することによる健康リスクなどに関する最新の科学的評価に基づき、HHSは今回の発表でフッ素の適正濃度を0.7ppmに変更した。EPAもこうした科学的評価を指針として、飲用水のフッ素含有許容量の上限引き下げについて検討する。同提案の情報はまもなく連邦公報で発表され、30日間一般市民や利害関係者のコメントを求める予定である。HHSは地域の水道へのフッ素添加に関する最終指針を2011年春までに発表したいとしている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | フッ素 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 水道水 | 健康リスク | 保健社会福祉省 | HHS | 虫歯 | 過剰摂取 |
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