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 アメリカ環境保護庁、トリクロロエチレンの一部用途の禁止を提案

発表日:2016.12.07


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害化学物質のトリクロロエチレン(TCE)の、しみ抜き剤など特定の使用を禁じることを提案した。EPAは2014年の評価で、TCEが洗浄剤やドライクリーニングのしみ抜き剤として使用される際に作業員と消費者に及ぶ深刻な健康リスク、特に癌、発達・神経毒性、肝臓への毒性などを特定した。このため今回の規制案では、エアロゾル脱脂洗浄およびドライクリーニング施設のしみ抜き剤として使用するTCEの製造(輸入)、加工、流通の禁止を提案している。また、製造業者、加工業者、流通業者に対して、サプライチェーンの小売業者などに禁止措置について通知するよう求めることも提案している。EPAの評価では、蒸気脱脂洗浄での使用に関連するリスクも検出されており、別の規制案を策定中だという。先日、EPAは有害物質規制法(TSCA)の下でリスク評価を行う最初の化学物質として、TCEを含む最初の10物質のリストを発表した。これによりEPAはTCEの他の用途のリスクも評価できるようになる。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード トリクロロエチレン | アメリカ環境保護庁 | EPA | 健康リスク | 有害化学物質 | リスク評価 | TCE
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