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 スウェーデン、水銀に関する国際条約の交渉推進に意欲

発表日:2011.01.21


  スウェーデンは、国連環境計画水銀条約の政府間交渉委員会(INC)第2回会合を前に、条約締結に向けた交渉の推進を強く訴えている。同国は、国内における水銀の使用を原則として禁止しており、2010年6月にストックホルムで開催されたINC第1回会合でも、世界中の水銀の原則的使用禁止を呼びかけた。INCは、水銀の採掘から最終処分までのライフサイクル全体、及び大気中への水銀の最大排出源である発電所等での石炭燃焼を含め、すべての排出源を考慮して条約交渉を行うこととされている。石炭火力発電所及び工場の排出規制問題は、2011年1月に千葉市で開催される第2回INCで初めて取り上げられる。カルグレン大臣は、「スウェーデンでは水銀の使用・排出を制限しているにもかかわらず、いまだに他のヨーロッパ諸国、さらには他の大陸から、水銀が気流に乗って長距離を移動してくる。現在進行中の交渉最大の課題は、インドと中国に適切な責務を負うよう説得することである」として、水銀の使用規制を呼びかけた。

情報源 スウェーデン環境省 プレスリリース
国・地域 スウェーデン
機関 スウェーデン環境省
分野 健康・化学物質
キーワード 水銀 | 石炭火力発電 | 国連環境計画 | UNEP | 越境汚染 | スウェーデン環境省 | 国際条約 | INC | 千葉市
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