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 水銀に関する水俣条約、ジュネーブで第1回締約国会議を開催

発表日:2017.09.24


  水銀に関する水俣条約は、2017年9月24~29日、150か国以上が参加してジュネーブで第1回締約国会議を開催する。水銀は、脳、心臓、腎臓、肺、免疫系に障害をもたらすことのある非常に危険な重金属で、環境中での残留性、生物体内への蓄積性がある。水銀の最大の排出源は金の小規模採掘で、これに携わる70か国以上の1500万人ほどが水銀被害を被ったとされる。また、毒性が強いメチル水銀で汚染された魚介類の摂取により被害を受ける例も多い。2017年8月16日に発効した同条約は、1)石炭産業や廃棄物焼却などの主な排出源産業からの水銀排出規制、2)新規鉱山の開発禁止や既存鉱山の段階的廃止、3)水銀貿易の規制、4)金の小規模採掘における水銀使用削減のための作業、5)水銀の監視や技術革新における国際協力の推進、を締約国に義務付ける。また、暫定的な保管や廃棄の際の適正処分の条件を定め、水銀使用製品の製造と輸出入を2020年までに段階的に廃止とするなど、水銀の採鉱から廃棄までの全体を規制することで、水銀による環境汚染の低減を目指す。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質
キーワード 水銀 | 国連環境計画 | UNEP | ジュネーブ | 環境汚染 | 健康被害 | 排出規制 | 適正処理 | 水俣条約
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