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 ドイツ環境省、銅精錬工程から貴金属を回収する新技術に32.8万ユーロを拠出

発表日:2011.07.05


  ドイツ連邦環境省は、銅の精錬工程で副産物として発生する「陽極スラッジ」から、金や銀などの貴金属を回収する新技術を推進するため、そのパイロットプロジェクトに対し、環境イノベーションプログラムから32.8万ユーロを助成すると公表した。このプロジェクトは、銅精錬の大手Aurubis社(ハンブルク)が実施するもので、資源の回収・再利用とともに、エネルギー利用の最適化、CO2排出量削減を目指す。陽極スラッジに含まれる貴金属を回収するには、スラッジを乾燥させる必要があり、従来はこれをチャンバーフィルタープレス、真空乾燥、蒸気乾燥の3段階で行っていた。今回のプロジェクトでは、助成を受けて、加熱と真空化が可能な革新的な膜フィルタープレスを新たに導入し、スラッジの乾燥を1工程で実施できるようにする。これにより、エネルギー消費量の多い工程が減り、工程間の輸送も不要となるため、エネルギー消費は最大35%削減され、CO2排出量も、生産設備を最大限利用する場合、このプロセス導入だけで年間460トン削減可能という。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境 ごみ・リサイクル
キーワード CO2 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 乾燥 | イノベーション | 銅 | エネルギー消費 | 精錬 | 副産物 | 陽極スラッジ
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