イギリスとカナダの研究者による共同研究チームは、森林火災が大気汚染に与える影響を調査し、大気質予測を向上させるため、航空機によるカナダ東岸の大気測定を開始する。この調査では、排出ガスや粒子の測定機器を搭載した特殊な航空機(BAe146の改造機)でカナダ東岸を3週間かけて飛行し、北米の森林火災で放出された汚染物質の拡散状態を追跡調査する。同調査を通じ、研究チームは、森林火災時の排出物がヨーロッパの大気汚染物質(呼吸器疾患と関係のあるオゾンなど)のレベルにどのように影響するかを調査する。森林火災は夏の乾燥・高温の気象条件で多発するが、こうした自然発生的な森林火災は、今後気候変動に伴って増加し、ヨーロッパさらには北半球の大気環境に対し、より深刻な影響を及ぼす可能性が高い。研究者らは、今回の調査によって汚染物質の拡散に関する知識が深まり、北米の森林火災が北半球の大気汚染に与える影響をより正確に予測できるようになると期待を寄せている。
情報源 | イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス自然環境研究会議(NERC) |
分野 | 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | 気候変動 | オゾン | イギリス自然環境研究会議 | カナダ | 森林火災 | 北半球 | 航空機 | 呼吸器疾患 |
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