アメリカの科学者ら、生態系中の動物の生息数は、体重と食物網上の位置により決定されるとの一般法則を発見

発表日:2011.07.21

生態系中の動物の生息数に関し、すべての動物種に共通の法則を発見したと、アメリカの生物学者らのチームが『サイエンス』誌上で発表した。この研究では、多様な生物種のなかで半分以上を占めるにもかかわらず、従来の生態学では無視されがちだった寄生生物に着目し、捕食とは異なるその栄養方法を考慮した。研究の結果、生物量(一定地域内のある生物の総重量)でみると、どの動物個体群も、食物網の階層が同じであれば毎年同じ量の生物量を産生することが確認され、個体群が産生する生物量は、動物個体の体の大きさや動物の種類によってではなく、その動物の食物網上の位置によって決まるという一般法則が導出されたという。動物は、体の大きさによって必要とする食物の量が決まる。また、その動物が食物網上で上位にあるほど食物の量が減り、生息数は少なくなる。そこで、各動物種の生息数は、その個体体重と食物網上の位置から予測できるという。この研究の資金を提供したNSFの担当者は、「この研究は複雑な生態系が単純な法則によって成り立っていることを明らかにした」と評価している。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生態系 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 動物 | 生息数 | 生物量 | 食物網 | 法則 | 体重 | 寄生生物
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