国連環境計画(UNEP)が開発した、建物のエネルギー消費量とCO2排出量を測る「共通CO2測定基準」(CCM)を、国際標準化機構(ISO)が国際標準として検討を始める。事務所と住宅を合わせた建物部門は、エネルギー消費量で全体の3分の1、温室効果ガス排出量も最大部分を占める。CCMは、この建物部門の環境影響を測定する世界共通のツールとしてUNEPが開発してきたもので、世界的に標準化活動を進めるISOが検討対象としたことで、エネルギー効率の大幅向上の可能性が高まった。CCMは、建物の日常的な使用状態で、1平方メートル当たり、または居住者1人当たりの年間のエネルギー消費量とCO2排出量等を計る世界共通の評価法として設計されており、データの収集や処理が不十分で既存方法では測定できなかった途上国でも使用できる。普及が進めば、建物の環境性能についての国際的な基準(ベースライン)を得ることができ、各国政府のほか、建築家、設計者、建設業者らにも有用なツールになるという。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 温室効果ガス | 途上国 | ISO | 国連環境計画 | UNEP | 建物 | エネルギー消費 | CCM | 国際標準 |
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