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 アメリカ国立科学財団、地域・大陸規模の生物圏に関する研究プロジェクトを助成

発表日:2011.08.05


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、気候変動や土地利用の変化による生物・生態系への影響を調べるため、地域・大陸規模の生物圏を対象とする「マクロシステム生物学」プロジェクトを助成する。生物圏に関するこれまでの知見は、小区画でのローカル規模の研究と衛星リモートセンシングによるグローバル規模の研究によるものが大半だが、自然の、または人間に起因するさまざまな時間的・空間的変動に対する生物圏の反応や生態系サービスへの影響を予測するには、その中間の地域・大陸規模の研究が必要だという。そこで、今回助成を受ける14件のプロジェクトでは、複数の大陸・地域にまたがる生物圏を対象に、生物科学、地球科学その他の分野の科学者が結集し、生物圏が機能する仕組みを探る。各プロジェクトのテーマは、温度が生物多様性に及ぼす影響についての数理モデル分析、マングローブ林・塩性湿地移行帯における生物変化の諸要因と影響の分析など。侵入種や疾病の伝搬プロセスにおける地域・大陸規模のパターンの関連性、侵入種や感染症が新たな場所に進出する仕組み等も重点なポイントとなっている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 土地利用 | 生態系サービス | 地域 | 塩性湿地 | マングローブ | 侵入種 | 生物圏
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