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 アメリカ環境保護庁、一酸化炭素の現行基準の保持とモニタリング拡充を決定

発表日:2011.08.15


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気中の一酸化炭素(CO)の基準値について慎重な見直しを行った結果、現行の基準が国民の健康保護に有効であることが科学的に示されたとして、現行基準の保持を決定した。また、高濃度地域や健康影響についての詳しいデータを収集するため、大気モニタリングの条件も変更する。新たな条件では、モニタリングの重点化を図り、人口100万人以上の52地域で、新たに道路付近に測定地点を整備する。このうち人口250万以上の地域の測定地点は2015年1月までに、100万以上の地域の測定地点も2017年1月までに運用を開始することが義務付けられた。COは、燃焼により発生する無色無臭のガスで、人体に吸収されると、脳や心臓などへの酸素運搬を阻み健康被害をもたらす。全国、特に都市部では、自動車が主な発生源である。現行の健康基準値は、8時間の計測で9ppm、1時間では35ppmであるが、実際の濃度は1980年以降、自動車の排ガス規制が奏功して80%低下しており、現在も基準値を大きく下回っている。

情報源 6.アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース   
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 大気環境
キーワード モニタリング | 大気汚染 | 自動車排出ガス | アメリカ環境保護庁 | EPA | 基準値 | 健康被害 | 一酸化炭素 | CO
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