ドイツ連邦内閣は、同国の環境省と交通省が共同策定した、人と野生動物のための連邦生息地再ネットワーク化プログラムを承認した。このプログラムは、ドイツ国内で幹線道路により分断されている生息地間を、「緑の橋」の建設などによる横断支援策により再び連結させることを目的にしたもので、ドイツ国内の高速道路と連邦道における93地点の横断支援策に対し、道路建設予算の中から、約1億8000万ユーロが拠出される。ドイツではヨーロッパで最も密に道路網が発達しており、人と野生動物の衝突事故は年間3000件以上発生している。また、道路による生息空間の孤立により、生物多様性も脅かされている。連邦全体の面積の74%が、道路によって100平方キロメートル以下に分断されており、ドイツに生息している40%の動物種が絶滅の危機にさらされているという。ドイツでは2009年から生息地回廊に関する研究が実施されており、これが今回の連邦生息地再ネットワーク化プログラムの学術的根拠となっている。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 野生動物 | 生物多様性 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 絶滅 | 道路 | 生息地 | ネットワーク | 分断 | 孤立 |
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