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 韓国、DNAバーコードによる在来生物種管理のための研究機関設立を計画

発表日:2012.05.18


  韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、DNAバーコードの研究機関を設立し、他の3政府機関(農業科学院、食品医薬品安全評価院および農林水産検疫検査本部)と共同で、DNAバーコードシステムを構築する計画を発表した。DNAバーコードは、生物の遺伝子データの一部を用いた遺伝子識別情報の一種。生物種を迅速かつ正確に同定することが可能で、野生動物の違法取引の取締や生態系監視、固有種の同定など様々な分野に利用される。発表されたDNAバーコードシステムは、在来種を体系的・科学的に管理することを目的としており、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に備えるものである。このシステム構築のため、NIBRは同国の在来野生生物3万8000種から取得した2500のDNAバーコードに関するデータを2012年末までに公開する予定で、他の2機関もそれぞれの分野でデータ蓄積を進めている。NIBRは、同システムが野生生物の密輸対策や、有益な生物資源の応用促進等に役立つと期待を寄せている。

情報源 韓国環境部(MOE) プレスリリース
国・地域 韓国
機関 韓国環境部(MOE)
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 野生生物 | 研究機関 | 遺伝子 | 遺伝資源 | ABS | 在来種 | 韓国環境部 | DNA | バーコード
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