国連環境計画(UNEP)は、ロシア政府に対し、2014年冬季五輪のグリーン化に向けた提言を提出した。競技が行われるソチ国立公園周辺のインフラ整備による環境への影響を最小限に留めるため、WWFやロシア地理学会などの国内外の専門家チームとともに、ムズィムタ川流域の水質浄化と五輪による汚染の防止、鳥類のための自然公園の設立、野生生物の移動を支援するための生態的回廊の設置、ペルシャヒョウの保護計画等、90件近いプロジェクトを提案。ロシア天然資源環境省は、提案を再検討したうえで、すでに政府が取り組んでいる環境影響の緩和措置や再生プロジェクトに取り入れていくという。提言では、環境に関する情報や監視システムなど、長期にわたって地域住民の生活や野生生物に有益となるものは五輪終了後も活用していくよう求めており、シュタイナーUNEP事務局長も、「五輪は、環境問題など多くの問題を開催国にもたらすが、エコツーリズムや生態系管理など、社会的・経済的利益を提供する可能性のあるものを数多く残す機会にもなる」としている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 水質浄化 | 野生生物 | 国連環境計画 | UNEP | ロシア | グリーン化 | 環境情報 | 自然公園 | ソチ冬季五輪 | オリンピック |
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