国連環境計画(UNEP)は、アフリカ南部地域の温室効果ガス(GHG)排出削減プロジェクト促進に向けて策定された、電力部門の標準化ベースライン(削減量を算定する基準値)を公表した。これは、国連のクリーン開発メカニズム(CDM)の下、参加プロジェクトに要求される複雑な設計、承認、監査の過程を簡素化し、炭素クレジット発行の迅速化を図ることが目的。これまで、同地域の一部の国では、CDM参加の潜在性が高いにもかかわらず実施が遅れており、その原因の一つは、電力網のGHG排出係数が設定されていなかったことにあるという。このため、南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟10カ国が共同で電力部門共通のベースライン策定を提起していた。UNEPリソ・センターの協力、及びアフリカ炭素資産開発ファシリティ(ACAD)の資金提供を受け、同地域内で電力網に連係している全電気事業者が使える排出係数を設定し、ベースライン策定に至った。これにより再生可能エネルギー等のGHG排出削減プロジェクトへの投資促進が期待されるという。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 排出係数 | 温室効果ガス | CDM | クリーン開発メカニズム | 国連環境計画 | UNEP | アフリカ | 標準化 | ベースライン | GHG |
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