温室効果ガス(GHG)プロトコルと国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)は、金融機関の融資・投資がもたらすGHG排出量の評価に役立つ「GHGプロトコル・金融部門の手引き」の作成に着手した。これは、GHGプロトコルの「企業バリューチェーン(スコープ3)基準」を補完するものである。現在、金融機関が行っている排出報告のほとんどが自社活動の直接排出のみであり、それよりはるかに多い融資・投資関連のGHG排出量の報告がなされていない。しかし低炭素経済への移行において、金融機関は、マーケットメーカー・資金提供者・助言者として重要な役割を担っている。このため手引きでは、金融機関のニーズに合わせ、融資・投資関連の排出量に関する体系的な算定・報告方法を示し、技術的な問題の解決を図るとともに、金融商品・サービスによる持続可能性への影響について透明性を確保するという。今回、様々な金融機関やイニシアティブ等の代表者らによる諮問委員会の第1回会合が開かれ、今後2年間で手引きを作成していくという。
情報源 | 世界資源研究所(WRI) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 世界資源研究所(WRI) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 世界資源研究所 | WRI | 国連環境計画 | UNEP | 低炭素 | 経済 | 金融機関 | 算定 | GHG |
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