欧州環境局(EEA)は、気候変動による影響は既に各地に現れており、この影響は今後も拡大し経済的損失も増加する可能性が高いとする報告書を発表した。これによると、ヨーロッパ全域で、平均気温の上昇、降水量の変化による渇水と洪水、海面上昇、氷床や海氷の融解、積雪面積の縮小、永久凍土の土壌温度上昇など様々変化が観測され、疾病の伝播や花粉飛散期間の長期化など健康への影響もみられるという。また、熱波や洪水などの極端な気象現象の頻発が経済的損失の上昇を招いている。脆弱な地域での人間活動の拡大がその大きな要因となっており、今後、極端な気象現象はより激しく頻繁に起きると予測されるため、脆弱性も高まるとみられる。EEAは、「気候変動は現実に起きており、その範囲や速度も明確になりつつある」とし、各家庭を含む社会全体で気候変動への適応に取り組む必要があるとしている。しかし、経済格差によって十分に適応できない地域もあり、気候変動の影響がこのような格差を深刻化させる可能性もあるという。
情報源 | 欧州環境局(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境局(EEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 気温 | EEA | 降水量 | 経済 | 適応策 | 気象 | 欧州環境局 |
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