富山県は、二上浄化センター小水力発電施設が竣工したと発表した。同県では、地球規模での環境問題に対応するため、再生可能エネルギーの導入策として、地域特性を活かした小水力発電を進めている。今回、小矢部川流域下水道の二上浄化センターで整備を進めていた小水力発電施設が完成した。同施設は、未利用エネルギーである下水処理水の放流落差を利用するもの。最大出力は10.0kWで、年間発電量は一般家庭21軒分に相当する約8万kWh、年間二酸化炭素削減効果は約33tになる。また、発電した電力は、二上浄化センターで所内電力として活用する。同県では、再生可能エネルギーを積極的に活用することにより、広く県民に「環境に配慮した下水道事業」をPRできるとしている。