川崎重工グループのカワサキプラントシステムズ(株)は、徳島県の正木ダム(勝浦川水系勝浦川)向けに、発電機一体型の小水力発電システムを初受注したと発表した。小水力発電は、CO2排出量が少なく、年間を通して発電量の変動が小さい、安定した再生可能エネルギーとして注目されている。今回のシステムは、同社が川崎重工業(株)と共同開発したもので、発電出力は約70kW、稼動開始時期は平成23年2月の予定。同システムでは、水車を外周で支持し、そこに発電機をリング状に配置する一体構造により、従来のシステムに比べ大幅な小型化と低騒音・低振動を実現している。また、水車の軸受には、潤滑オイルに代わって水を潤滑液として利用しているため、水質に影響を与えず、オイル補充などの日常メンテナンスも不要となっている。同システムで発電された電力はダム管理所内に供給され、所内の電力消費量とCO2排出量の削減に貢献するほか、余剰電力を売電することによって、ダム管理所の維持管理費用の低減も可能という。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース
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機関 | 川崎重工業(株) カワサキプラントシステムズ(株)(現:川崎重工業(株) プラント・環境カンパニー) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 川崎重工業 | カワサキプラントシステムズ | ダム | 小水力発電 | 余剰電力 | 小型化 | 電力消費 |
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