山梨県北杜市と丸紅(株)子会社の三峰川電力(株)は、小水力発電共同導入事業として、同市内にある村山六ヶ村堰用水路の3ヶ所に、小水力発電所(出力合計650kW)を建設すると発表した。同事業は、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会が公募した「地域新エネルギー等導入促進事業」の社会システム枠の共同採択を受け、両者がパートナーシップにより進めていくもの。低炭素社会への転換に向けて、再生可能エネルギーで、かつ発電過程でCO2を排出しない小水力発電の普及・導入を進めることで、地球温暖化問題及びエネルギー問題の解決に貢献するという。今回、建設する3発電所から得られる年間発電量の合計は、約4,600MWhを見込んでおり、北杜市世帯の約6%(約1,300戸)の年間電力消費量に相当する。また、これによるCO2削減効果は、年間約1,932tの見込みという。なお、同一の用水路に複数の発電所を整備する事業は、全国でも数少ない例であり、今後の小水力発電の導入促進に向けたモデルケースとして期待できるという。