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 北陸先端科学技術大学院大学、燃料電池材料の新しい設計方法を発見

発表日:2013.05.29


  北陸先端科学技術大学院大学は、同大学マテリアルサイエンス研究科の長尾祐樹准教授らが、燃料電池材料の新しい設計方法を発見したと発表した。次世代エネルギーの一つとして注目されている燃料電池の多くの材料には、高効率化や低コスト化が求められている。そのうち、固体高分子形燃料電池の心臓部である水素イオン透過膜も、これまで多くの開発が試みられてきたが、これまでの分子設計は強酸性基を化学修飾することに基づいており、強酸性基の位置や量を制御することがもっぱらで、分子設計の自由度はあまり高いものではなかった。今回、水素イオンを透過させることができる人体の中のタンパク質をヒントにして、タンパク質のもとであるアミノ酸をもとに水素イオンを透過する人工ポリペプチドを合成。分子の方向を揃えることで、燃料電池材料に欠かせない水素イオン透過性を向上させることに成功した。この成果を応用することで将来的には、高効率・低コストな水素イオン透過膜の作成など、環境にやさしい燃料電池などへの応用展開が期待されるという。

情報源 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) ニュース
機関 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)
分野 地球環境
キーワード 燃料電池 | 低コスト | 高効率 | 次世代エネルギー | 北陸先端科学技術大学院大学 | 設計 | 透過膜 | 水素イオン | アミノ酸 | ポリペプチド
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