ソーラーフロンティア(株)は、CIS技術でエネルギー変換効率14.6%(出力179.8W)のモジュール製造に成功したと発表した。同社のCIS太陽電池は、銅、インジウム、セレンを使用し独自技術で生産するもの。経済効率や発電性能が高く、省資源かつ省エネルギーで製造できるため、環境にも優しいことが特徴という。これまで30センチ角CIS薄膜太陽電池サブモジュールの開口部面積で世界最高のエネルギー変換効率17.8%や、カドミウムを含まない薄膜太陽電池のセル(約0.5cm2)として世界記録となるエネルギー変換効率19.7%を達成するなどの技術革新を進めてきた。今回達成したエネルギー変換効率14.6%は、現在主流となっている多結晶系シリコン太陽電池モジュールのエネルギー変換効率(15%前後)とほぼ同レベルとなるという。同社では、CIS技術は今後さらに高いエネルギー変換効率を実現できる可能性を秘めているだけではなく、生産コストでも更に改善の余地があるという。