(独)農業環境技術研究所は、霞ヶ浦における特定外来生物カワヒバリガイが、2018年までに湖岸全域に定着すると予測されると発表した。カワヒバリガイは、淡水に生息する付着性二枚貝で、利水施設などに発生して通水パイプを閉塞させるなどの悪影響を与えるとともに、侵入先の在来生態系に大きな変化をもたらす。霞ヶ浦では、2005年に初めて生息が報告され、2006年の調査では湖岸の約半分の範囲までの生息が確認されていた。今回、2012年に行った霞ヶ浦湖岸全域を対象とした生息調査と、2006年の調査を比較した結果、この6年間の分布の拡大状況から、遅くとも2018年には湖岸全域に定着することが予測された。2012年の調査では、採集個体数の平均値は3.8倍に増加し、湖岸の約8割で生息が確認された。今回の結果は、本種に対する早期の対策を行う上での重要な基礎資料となるという。同研究所では今後、現状では生息が確認されていない地域・水系への新たな侵入防止に貢献すべく、河川や水路などを対象とした広範囲の分布拡大予測を行う予定。
情報源 |
農業環境技術研究所 プレスリリース
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機関 | 農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生態系 | 農業環境技術研究所 | 霞ヶ浦 | 調査 | 生息地 | 特定外来生物 | 分布 | カワヒバリガイ |
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