環境省、高山帯調査2008-2012年度とりまとめ報告書を公表

発表日:2014.10.28

環境省生物多様性センターは、モニタリングサイト1000の一つとして実施している高山帯調査について、2008-2012年度のとりまとめ報告書を公表した。高山生態系を対象とする高山帯調査では、現在6箇所を調査サイトとして、1時間毎の気温、地温・地表面温度調査や植生調査、ハイマツの年枝伸長、高山植物の開花時期を記録する開花フェノロジー調査、チョウ類、地表徘徊性甲虫、マルハナバチ類の種とその数について調査を行っている。今回のとりまとめから、ハイマツの1年間で伸びる枝の長さと気温との関係が認められ、近年における夏期の気温上昇の可能性が示唆された。また、特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチの高山帯への侵入が初めて確認されたことから、在来種への影響が危惧された。今回の結果は、温暖化により高山帯特有の動植物種の減少や消失などの著しい影響を受けていることを懸念させるものとなった。同センターでは、生態系の変化を明確に捉えるために長期間の継続的なモニタリングが必要であり、今後も引き続き行っていくという。

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